仮想通貨を保有、預けておくだけで高利回りが得られる投資法とは

(画像=Hiroyuki/stock.adobe.com)

仮想通貨(暗号資産)で利益を上げる方法というと、まだあまり注目されていないコインを購入して値上がりに期待するというのが一般的なイメージではないでしょうか。仮想通貨はボラティリティ(価格の変動幅)がとても大きいため、値上がりにうまく乗ることができれば大きな利益を手にすることも可能です。

こうした値上がり益のことをキャピタルゲインといいますが、仮想通貨の収入源はキャピタルゲインだけではありません。保有し続けることで得られる利益、インカムゲインも仮想通貨の重要な収入源です。

現在は仮想通貨をベースにした金融システムが発達しており、個人投資家が仮想通貨を預けるだけで預金の利息や家賃収入のようにインカムゲインを狙うことができる仕組みが続々と登場しています。

本記事では仮想通貨のインカムゲインを得る方法について、その仕組みや具体的な方法を解説します。

仮想通貨の稼ぎ方は「値上がり益」だけではない

仮想通貨はボラティリティ(価格変動幅)がとても大きいので、上場時から1,000倍、1万倍といったように価格が上昇するケースも珍しくありません。仮想通貨の代表格であるビットコインも上場当初は1BTCが数円程度にしかならなかったものが、今では500万円や700万円といった価格をつけています。単純に1BTCが5円だったものが500万円になったとすると、なんと100万倍です。

これだけの上昇幅を見せつけられると、キャピタルゲインこそ仮想通貨投資の醍醐味だと感じる人が多いのも無理はありません。

しかし、仮想通貨の稼ぎ方にはキャピタルゲインだけでなくインカムゲインを狙う方法もあります。頻繁に売買をする必要がないので安定的な利益を狙いやすく、むしろインカムゲインを狙うほうが初心者向きといえるかもしれません。しかも「安定的」といっても仮想通貨のインカムゲインは高利回りのものが多いため、投資妙味においてもそん色はないでしょう。

仮想通貨のインカムゲインは、主に2通り

仮想通貨のインカムゲインを狙うには、主に2つの方法があります。1つはステーキング、もう1つはイールドファーミングです。

1.ステーキング

仮想通貨は法定通貨と違って国や法律による裏付けがないため、その通貨を利用する人、欲しいと思う人がいなければ価値が成立しません。そのため仮想通貨を保有することも、その通貨の存立における立派な貢献です。そこで仮想通貨の銘柄によっては「保有していること」に対する報酬が支払われる仕組みがあります。これを、ステーキングといいます。

ステーキングを実施している仮想通貨取引所において、対象となる仮想通貨を購入して保有しておくだけなのでとても簡単で、日本ではGMOコインやbitFlyer、コインチェックなどがステーキングのサービスを提供しています。ただしbitFlyerとコインチェックは2022年4月現在、ステーキングのサービスを一時停止しています。

海外の取引所では10%を超えるような利回りのステーキングを提供していることもあります。海外の取引所は日本の金融庁に対する届け出業者ではなく、金融庁から注意喚起がなされている取引所もあるため推奨はできませんが、参考情報として知っておくのはよいと思います。

ステーキングのメリットは買って持っておくだけなのでとても簡単であること、そしてデメリットは日本での扱いがまだまだ少ないことです。ステーキングの醍醐味である本格的な高利回りを狙うのであれば海外の取引所が視野に入りますが、先述のようにリスクが高いので推奨はしません。

2.イールドファーミング

仮想通貨は、分散型ネットワーク上でさまざまな金融サービスを運用できることも重要な機能の1つです。仮想通貨をベースにした分散型金融システムはDeFiと呼ばれ、そのなかにはDEXという分散型の仮想通貨取引所が存在します。

仮想通貨取引所というとテレビCMでおなじみの大手業者などを想像しますが、DEXは中央集権的な管理者が存在しない分散型、かつ完全自動の取引所です。既存の取引所であれば利用者間の売買を成立させるために一定の仮想通貨を自社で保有しておくのですが、DEXにはそれがありません。ただ、それだと売買注文が成立しにくいので、DEXにも一定量の仮想通貨をプールしておく仕組みがあります。

このプールをしておく仮想通貨を提供するのが、イールドファーミングです。自分の仮想通貨をDEXに預けておくことで流動性の確保に貢献し、その対価として報酬がもらえる仕組みになっています。

イールドファーミングの最大のメリットは、将来性です。DEXは将来的に大きく成長する余地があり、報酬としてもらったDEX発行のトークンが大きく値上がりする可能性があります。逆にデメリットはDEXの仕組みや仮想通貨の仕組みを熟知している必要があり、初心者には少々ハードルが高いと感じられる部分です。

ステーキングを始める方法

ステーキングは仮想通貨を保有するだけなので、とても簡単です。日本国内でステーキングを提供しているGMOコインでは2022年4月現在、テゾスとシンボルという仮想通貨のステーキングを提供しているので、これらの通貨を購入して口座内に保有しておくだけで利息に相当する収入が得られます。

GMOコインの発表によると、テゾスでの報酬年率が2.1~4.3%、シンボルは3.2~4.5%です。報酬はそれぞれの仮想通貨で支払われるため、これらの通貨が値上がりするとインカムゲインに加えてキャピタルゲインも手にすることができます。

イールドファーミングを始める方法

イールドファーミングは利用するDEXによって方法が異なるため、共通する手順と簡単な流れを解説します。

イールドファーミングを始めるには、預け入れるための仮想通貨を入手する必要があります。国内の主要取引所に口座を開設し、そこに日本円を入金して希望する仮想通貨を購入しましょう。

次に仮想通貨を保管するためのウォレットを用意する必要がありますが、ここでは有名なウォレットであるMETAMASKを例に解説します。まずは、希望するプラットフォーム向けのMETAMASKをダウンロードしてインストールしておきましょう。

1.Uniswapを使う方法

Uniswapは、仮想通貨の主要銘柄でもあるイーサリアムのERC-20という規格に準拠した仮想通貨の交換ができるDEXです。このUniswapでイールドファーミングをするためには、イーサリアムを事前に購入しておく必要があります。

それをMETAMASKに入金し、その金額の半分を上限にイーサリアムと通貨ペアになるもう1つの仮想通貨をUniswapで購入します。例えばイーサリアムとテザーの通貨ペアの流動性に協力するのであれば、半分を上限にテザーを購入するといった具合です。

Uniswapには「プール」という機能があるので、ここに事前準備したイーサリアムとペアとなる通貨を預ければ、イールドファーミングが開始されます。Uniswapでの報酬はUniswapが発行しているUNIというトークンで支払われるため、これをビットコインなど別の仮想通貨に交換すればいつでも日本円に戻すことが可能です。

2.Compoundを使う方法

Uniswapと並んでイールドファーミングの代表格として注目されているのが、Compoundです。CompoundはUniswapと同じくイーサリアムをベースとしたシステムで分散型レンディングサービスを提供しており、仮想通貨を借りたい人に対して仮想通貨を貸し出すことで利息がもらえる仕組みです。

事前に貸したい仮想通貨を準備してMETAMASKに入金しておくところまでは同じで、以降はCompoundのサイト上で「Supply Markets」の欄に並んでいる仮想通貨の中から自分が持っている仮想通貨を選び、数量を入力して「ENABLE」のボタンをクリックするだけです。

先にCompoundのサイトを見て利回りの高い仮想通貨を探し、それを確認した上で対象となる仮想通貨を調達して貸し出しても問題ありません。

先述したように、イールドファーミングはステーキングに比べて初心者には難しく感じる部分もあるかもしれませんが、仕組みさえ理解してしまえば難しいものではありません。仮想通貨投資の選択肢の一つとして覚えておくようにしましょう。

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