初めての投資で成功するための戦略!「コア・サテライト戦略」を極める!

(画像=JamesThew/stock.adobe.com)

老後2,000万円問題を発端に様々な世代で何かしらの投資を始める方が増えてきています。しかし、初めての投資で失敗をして投資に印象を持てなくなってしまう方もいらっしゃることもまた事実です。今回は初めて投資をする方でも成功へと結びつく可能性がある戦略「コア・サテライト戦略」について解説していきます。

投資で失敗する人の特徴とは?

老後2,000万円問題を皮切りに「貯蓄」から「投資」へという流れが非常に強くなってきています。しかし、昨年11月に公表された金融庁のデータによると投資を始めた方の7割が損失を出しているという結果が出ています。2020年は新型コロナウイルスの影響があったものの、投資を始めた方の7割が損失を出している理由はどこにあるのでしょうか。

もちろん、株式市場の影響があることは最大の理由ではありますが、それ以外にも投資に失敗する方の特徴としては次の2点があげられます。

無計画に投資を始めること

まず1つ目は「無計画に投資を始めること」です。投資を始める方の中には、とりあえず投資を始めてみようという理由で投資をスタートする方もいらっしゃるかと思います。しかし「とりあえず」という考えが原因で最終的に損失を出してしまうこともあります。また、手元に残すお金を計算せずに投資を始めてしまうことも投資に失敗する可能性が高まります。

全てをリスク性資産に投資すること

2つ目は全ての資産を「リスク性資産」に投資することです。特に投資をすれば「お金が増える」ということに考えを置きすぎて「リスク」を考えずに投資をすることによって大きな損失を負う可能性があります。リスク性資産は景気や社会情勢に大きく左右される特徴があります。リターンを得るためにどのくらいのリスクを置くべきか、ということも考えて投資をしないと大きな失敗をします。

投資に成功するための大原則とは?

それでは、投資に成功するための秘訣はどのようなものがあるのでしょうか。投資を成功させるための大原則としては2つあります。先ほどの「投資に失敗する人の特徴」から投資に成功するための大原則について解説します。

投資の目標を設定すること

投資に成功するためには「投資の目標」を設定することが重要です。投資の目標とは「何年後にいくら貯めるために投資をする」という考えをもって投資を行うことです。なぜこの考え方が必要かというと、投資をする際には、どこで利益を確定するか、ということが重要になってきます。人間は「欲」がある生き物ですので、投資の目標を設定することで「欲」を抑えることが可能になります。

「攻め」には必ず「守り」を入れること

2つ目の大原則は「攻め」と「守り」の投資です。これが後述する「コア・サテライト戦略」になります。投資には「大きなリターン」を狙うための「攻め」の投資を行うことで投資の成果を狙いつつも、「自らの資産を減らさない」ための「守り」の投資を行うことで自らの資産を大きな危険にさらすことなく、安定したリターンを得ることが可能になります。

特に20代や30代の世代で老後の資金を貯めていくには、最初は株式などのリスク性資産のポートフォリオを大きくしていても問題はありませんが、40代、50代とターゲットが近づいていくにつれて、リスク性資産から債券などといったリスクを抑えた資産へシフトしていくことによって資産を守ることが可能になります。

また、若年層でリスク性資産に大きく投資をしていたとしてもライフイベントで貯蓄を切り崩す場面も出てきます。そのような際に資産のほとんどをリスク性資産に置いていると万が一のときに損失を負ったまま損切をせざるを得ない状況になってしまいます。そのようなことがないように、現金資産をある程度持っておくなど、対策をすることが重要です。

攻めと守りの投資戦略「コア・サテライト戦略」とは?

それでは、「コア・サテライト戦略」について解説をします。コア・サテライト戦略を活用することによって次のようなメリットがあります。

・安定した利益を得ることができる
・いざとなったときのリスクヘッジができる
・投資をする際に損失が怖くなくなる

それでは、コア・サテライト戦略とはどのような戦略であって具体的にはどのように戦略を立てればよいのでしょうか。

コア・サテライト戦略の概要

コア・サテライト戦略とは「安定資産」である「コア」の部分と「積極運用」をする「サテライト」の2つに分けて運用をしていきます。イメージとしては「資産の核」となる中核のコア、そしてそのコアの周りをまわる衛星の役割を果たす「サテライト」という形になります。

コア資産は資産の核となる部分であるため債券や現金資産が中心です。基本的には「安定」を重視した運用をしていきます。一方でサテライト資産はコア資産よりも積極運用をしていき、コア資産よりも大きなリターンを求めた運用をしていきます。

この戦略をうまく活用していくことによって、資産全体のリスクを抑えつつも市場平均よりもリターンを求めた運用が可能になります。

具体的にはどのように戦略を立てる?

それでは、具体的にどのような戦略を立てていけばよいのでしょうか。世代別に分けて解説していきます。

★20代、30代のコア・サテライト戦略
20,30代の方はコア資産に現金資産や生活に必要な資金、生活予備資金を確保しながら積極的にサテライト資産に積立投資をしていくことが重要です。サテライト投資の目標としては、老後資金や将来の住宅購入費などの資金、子どもの教育費などとなることが多いため、目的に応じてコア資産を多くするなど調整を行いましょう。

一般的には「減らしたくないお金」や「投資の目標年数まで短い資産」はコア資産として運用することがよいでしょう。

★40,50代のコア・サテライト戦略
40,50代の方は「コア資産」が多めとなってきます。特にこの世代はある程度の金融資産が貯まってきており、老後対策も本格化してくる世代です。また、老後資金として運用をしていた資金も残り10年ほどになってきていることもあり、サテライト資産に大きく振ってしまうと大きな下落時に対応できなくなってしまうこともあります。

そのようなことのないように、今までの資産を債券などのコア資産へ移していき、引き続き積立投資や少額での投資をサテライト資産で運用していくことが重要になってきます。

★60代以降のコア・サテライト戦略
60代以降の方は、ほとんどの資産をコア資産として運用していきます。60代以降の運用の目標として「資産寿命を伸ばす」ため、サテライト資産でリスクにさらすことは避けましょう。債券やリスクを抑えた投資信託へ投資を行う、そして現金資産を多めに持つことによって最も安定的な投資を行いましょう。

金融資産額に不安がある場合にはサテライト資産への投資も問題はございませんが、できる限りコア資産としての運用を目指しましょう。

「コア・サテライト戦略」を実践していないとどうなる?

それでは「コア・サテライト戦略」を活用していないことによってどのような影響があるのでしょうか。「コア・サテライト戦略」を実践しないデメリットは次のようなものがあります。

・急な景気減速に対応できなくなる可能性がある
・特に投資目標まで年数がない場合に景気減速が起こると損失を負う可能性が高まる
・安定的な投資を目指すあまり、機会損失をする可能性が高まる

コア・サテライト戦略は安定的な投資をするための投資戦略ではありますが、損失を負う可能性を減らすという側面の他に、安定的かつ「積極的なリターン」を求めることが可能です。

「失敗をしたくない」という思いからコア資産重視の投資を20,30代から行う方もいらっしゃいますが、逆にこの方法では機会損失を生んでしまうため、そのようなことがないようにするためにも「コア・サテライト戦略」を実践することが大切です。

コア・サテライト戦略を活用することでリスクを抑えた効率の良い運用を!

ここまでコア・サテライト戦略の特徴やメリット・デメリット、そしてどのようにコア・サテライト戦略を活用していけばよいかを解説していきました。コア・サテライト戦略は安定的な運用を目指すことはもちろんのこと積極的にリターンも求めていくという、投資で最も理想的なハイリターンをできるだけ低めのリスクで取ることができるための戦略の一つです。

投資を成功させるためにはコア・サテライト戦略以外にも戦略は数多くありますが、その中でもコア・サテライト戦略は一番実践しやすい戦略です。ぜひ活用していただき安定かつ効率的な投資を目指してください。

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