宝くじを一攫千金にしないために、高額当選したらやるべきこと

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一攫千金を夢見て宝くじを購入する愛好家は多いでしょう。高額当選すれば様々な夢を叶えられるのは事実です。一方でにわかに大金を持つことで労働意欲がなくなるマイナス面もあります。そこで高額当選を一攫千金にせず安定した資産形成に役立てる方法を紹介します。

少額で夢を買える宝くじの魅力

宝くじの魅力は、わずかな金額で運が良ければ億単位の高額当選金を手にできることです。月に3,000円など金額を決めて購入すれば買い過ぎることもなく、少額で夢を追い続けることができます。

初期の宝くじは券面に数字が記載されていて、抽選日に当選数字と照合して当落を知るタイプがほとんどでした。しかし、昭和50年代以降はファンのニーズに応えるため、自分で数字を選べる数字選択式や、その場で当落がわかるスクラッチくじなど多様なタイプの宝くじが発売されるようになりました。

現在ではインターネットでも購入できるようになり利便性が高まりましたが、年末ジャンボで高額当選が出やすい売り場には今も発売日に行列ができる光景をニュースで見ることがあります。

億単位の当選金を得られるジャンボ宝くじが変わらぬ人気を博す一方で、数万円~数十万円と当選金を少なくして、当たる確率を高くしたくじもあり、選択肢が豊富になったことで宝くじの魅力が増しています。

日本で買える宝くじの種類

現在日本では以下のような宝くじが発売されています。当選金額も抽選方法も異なるので、自分が目標とする当選金額の宝くじを選ぶようにしましょう。

宝くじ

昔からあるシンプルな宝くじで、「ジャンボ宝くじ」「全国通常宝くじ」「ブロック宝くじ」の3種類があります。券面に組・番号があらかじめ記載されており、抽選日に当選番号と照合することで抽選結果がわかります。

「ジャンボ宝くじ」の1等当選金額は回号によって異なりますが、第731回全国自治宝くじ(年末ジャンボ)の場合は7億円でした。

ロト

数字選択式の宝くじです。「ロト6」は1~43のなかから6つの数字を選び、「ロト7」は1~37のなかから7つの数字を選びます。また、「ミニロト」は1~31のなかから5つの数字を選び、それぞれ一致した数字の数により当選金額が決まります。

1等当選金額(理論値)は「ロト7」が最高6億円、「ロト6」が最高2億円、「ミニロト」は最高1,000万円です。

ナンバーズ

数字選択式の宝くじです。選んだ3つの数字が当選番号と一致すると当選する「ナンバーズ3」と、選んだ4つの数字が一致すると当選する「ナンバーズ4」があります。

選んだ数字が順番通りに的中するストレートで当選した場合、当選者数によって「ナンバーズ3」は10万円程度、「ナンバーズ4」は100万円程度の当選金額になることがあります。

ビンゴ5

数字選択式の宝くじです。タテ・ヨコ3マスずつ計9個のマスがあり、中央(フリー)以外の8つのマスに記載された数字のなかから5つの数字を選びます。的中数字が繋がったラインの数により当選金額が決まります。1等当選金額(8ライン成立)は約555万円です。

スクラッチ

券面の枠内をコイン等で削って出た絵柄の組み合わせで当たりはずれがわかる宝くじです。その場ですぐ当選結果がわかるスピード感が魅力で、テレビ番組「10万円でできるかな」でタレントがスクラッチに挑戦する企画が話題になっています。1等当選金額はスクラッチの種類によってまちまちです。

ネット専用くじ

ネット専用で購入できる宝くじで、「着せかえクーちゃん」「クイックワン」の2種類があります。「着せ替えクーちゃん」は5種類の絵柄から4つを選びます。1等の当選金額(理論値)は1万500円程度です。「クイックワン」は購入後にゲームに挑戦することで当選の有無がわかる新感覚の宝くじです。1等当選金額はゲームによって異なり最高で1,000万円です。

100万円当選ならJ-REITで高配当運用

宝くじは1等に当選すれば一瞬にして大金を手にできることから、昔から「一攫千金」を狙う商品といわれてきました。一攫千金は別の言葉で「あぶく銭」ともいわれ、大金を手にした人が豪遊してわずかな期間で当選金を使い果たした話がネットで話題に上がることもあります。

高額当選したことで労働意欲を無くし、仕事を辞めてしまう人もいるようです。そこで、宝くじの購入目的を一攫千金にせず、当選金を地道に運用する方法を考えてみましょう。

ナンバーズ4などで100万円相当に当選した場合はJ-REIT(上場不動産投資信託)への投資が適しています。J-REITは少額で不動産に投資でき、安定した高利回り分配金を得られる金融商品です。不動産への直接投資ではありませんが、プロに運用を任せ、収益のなかから多くの銘柄で年2回分配金を受け取ることができます。

2022年8月12日現在で最も利回りが高い銘柄は、「CREロジスティクスファンド投資法人」で6.12%です。上位10銘柄まではすべて5%以上の利回りとなっています。全銘柄の平均利回りも3.62%と優秀です。安定した不動産で運用しているため、株式のように無配という銘柄はありません。

分配金収入の一例を挙げると、100万円の資金で「サンケイリアルエステート投資法人」を10口購入した場合、直近1年間の分配金実績は1口当たり5,841円なので、10口で5万8,410円の分配金を得ることができます。

元本はそのままに、毎年6万円近く入る分配金でディナーや旅行などに出かければ、心置きなくお金を使うことができるでしょう。

▽J-REIT分配金利回り上位10銘柄(2022年8月12日現在)

銘柄名 利回り 投資口価格
1 CREロジスティクスファンド投資法人 6.12% 202,300円
2 エスコンジャパンリート投資法人 5.58% 117,400円
3 ザイマックス・リート法人 5.42% 128,400円
4 サンケイリアルエステート投資法人 5.41% 99,000円
5 マリモ地方創生リート投資法人 5.35% 132,000円
6 東海道リート投資法人 5.27% 122,100円
7 トーセイ・リート投資法人 5.23% 136,500円
8 スターアジア不動産投資法人 5.22% 56,700円
9 投資法人みらい 5.13% 50,100円
10 Oneリート投資法人 5.03% 273,000円

1,000万円当選なら頭金にして区分マンションを購入

1,000万円に当選した場合は、頭金にして区分マンションを購入する方法があります。賃貸に出せば家賃収入を得ることができます。不足分はローンを組むことになりますが、家賃収入で返済するため、空室が出ない限り生活費からの持ち出しで返済することはありません。

最近は老後の生活資金をどう確保するかが問題になっています。ローンを完済すれば物件が純資産として残るので、そのまま賃貸を続けることによって年金に家賃収入が加わり、老後資金の不足分を補うことができます。

1億円以上当選なら一棟マンションで月収数十万円も夢ではない

1億円以上の高額当選を果たした場合は、一棟マンションを購入するのも有効な方法です。例えば、家賃8万円で戸数が10戸の一棟マンションを購入した場合、表面月収は80万円となります。購入代金は全額当選金で支払うのでローンもなく、諸経費を差し引いて多くが手元に残ります。

急に大きな現金で持てば、普段できないような贅沢三昧をしたくなるのは当然の心理です。しかし、豪遊や高価な買い物をすればすぐに残高は減ってしまいます。手を付けずそのまま銀行に預けておくのもかなりの忍耐が必要でしょう。

しかし、一棟マンション(区分マンションを複数所有も可)を持てば給料のほかに数十万円の副収入を得られるので、富裕層のような豊かな生活をすることは十分に可能です。経年により一棟マンションの価値は下がっていくので、当選金を少しずつ使っているのと実質的に同じことになります。

管理に不安がある場合は、不動産管理会社に委託すれば本業に支障をきたすことなくマンション経営を行うことができます。

宝くじのメリット・デメリットを考え地道な購入を

宝くじを購入する場合に注意したいのは、決して投資になるような商品ではないことです。宝くじの還元率は約45%といわれています。競馬の約75%よりも低い還元率です。10万円購入した場合平均して4万5,000円分しか還元されないので、投資としては割に合いません。不動産の家賃収入、株式の配当金のようなインカムゲインがないのがデメリットです。

それでも仕事による収入では得られないような大金が当たる夢はあるので、毎月少額を購入する分には楽しみとしてはよいでしょう。宝くじのメリット・デメリットを考え、地道な購入にとどめたほうが無難です。

本記事では宝くじの高額当選金を不動産で運用する方法を紹介しましたが、ほかにもいろいろな運用方法があると思われます。せっかく当たった宝くじを一攫千金の感覚で使い果たすことがないよう、当選した場合の使い道を考えておくことが望ましいといえるでしょう。

※本記事で紹介した運用方法は一例ですので、参考までにお考えください。

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