今人気は「ハワイ」ではなく「ハワイ島」ビッグアイランドの魅力とは

(画像=David Litman/Shutterstock.com)

この記事では、最近大人気のビッグアイランド「ハワイ島」の魅力と、ハワイ路線をめぐる航空会社同士のバトルを紹介します。

最近JALが、人気アイドルグループ嵐とのコラボでハワイ便の特別ペイント機を披露しました。なぜ、今ハワイ便なのでしょうか。ハワイ便はドル箱路線であり、JALはそれを死守しようと必死なのです。

そんなJALが力を入れているのが、同じハワイでもハワイ諸島最大の「ハワイ島」です。ツアー客の間でも、今ハワイ島は注目の的なのです。

もちろん、ANAも手をこまねいてはいません。エアバス便を導入して、JALの牙城を崩そうと躍起です。

ハワイに根を下ろしてきたJAL

ハワイを訪れる観光客は7年連続で過去最高を更新しており、年間1,000万人近くに達しています。うち日本人が占める割合は約17%で、本国アメリカを除くとトップです。最近は中国人観光客が全般的に増加傾向にありますが、ハワイに限っては日本人観光客に人気のスポットとしてその地位を保っています。

ハワイ諸島は主にオアフ・カウアイ・マウイ・ハワイの4島で構成されています。観光産業など経済の中心地はオアフ島(ホノルル市郡)であり、人口の7割が集中しています。

このハワイ観光のフロントランナーが、日本航空・JALです。JALがハワイ定期便を初就航したのは1959年で、当時はまだ海外への渡航が禁止されていました。

その後JALはハワイ便をアピールし続けつつ、送客力を訴求してメジャーホテルとのリレーションを強化、宿泊と飛行機にオプショナルツアーを組み合わせたパッケージツアーを打ち出し、ハワイ観光マーケットを開拓します。

同時にJALは、ホノルルマラソンといったイベントを支援するなど、ハワイ社会に根を下ろしてきました。

その甲斐あって、「ハワイといえばJAL」のイメージがすっかり定着し、ハワイ便におけるJALのシェアは31%と2位以下を大きく引き離しています(2019年3月現在)。

なぜ今ハワイ島なのか

成田発(1日10便)や関空(1日6便)など6空港で離発着している日本・ハワイ直行便ですが、そのほとんどがダニエル・K・イノウエ空港(旧ホノルル空港)行きで、ハワイ島コナ空港への直行便はハワイアン航空とJALの週10便のみです。

そんなハワイ島で、JALはグランピング(満天の星空や夕日を満喫できる高級キャンプ体験)やバケーションレンタル(高級別荘を自由に利用できる)など、ビッグアイランド・ハワイ島の魅力を活かした新企画を展開しています。

ちなみにJALの調査によると、オアフでの買い物やビーチより、リゾートでのんびり過ごしたいツーリストが増えているようです。

息を飲むような夜空が楽しめる標高4,000メートルのマウナケア火山、「王の谷」ワイピオ渓谷、ホヌに出会えるプルナウ黒砂海岸など、大自然と広い大地に恵まれてさまざまなアクティビティが楽しめるハワイ島は、そんなツーリストの需要を掘り起こすのに最適なのです。

それにしても、なぜJALはマイナーなハワイ島に力を入れているのでしょうか。そこには、JALの焦りが見え隠れします。

ウミガメの脅威

5月24日、ウミガメをペイントしたエメラルドグリーンの機体「フライング・ホヌ(空飛ぶウミガメ)」がダニエル・K・イノウエ空港にお目見えしました。

ANAが投入するこの機体はエアバスA380で、座席は520席もあります。現在ANAがハワイ便で使用しているB787が246席ですから、座席数は倍です。

ANAは、7月までにハワイ便の週10便をA380に換える予定です。そうなればANAの輸送力は倍増し、JALを上回ります。JALが焦り始めたのは、このためです。「ハワイを作ってきたのは自分たちだ」と自負するJALは、牙城ハワイを死守する覚悟なのです。

両者のバトルの結果は、どうなるのでしょうか。いずれにせよ、私たち利用者にとっては、価格だけでなくサービスの充実も期待できるだけに今後が楽しみです。

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