不動産への少額投資ができる3つの方法とは?メリット・注意点を解説

(画像=AndreyPopov/stock.adobe.com)

不動産投資において大きなハードルになるのは、投資する資金が多額になりやすい点です。資金の用意は不動産投資ローンなどを組むことによって解決できますが、投資初心者でいきなり大きなお金を動かして運用するのに抵抗を感じる方もいることでしょう。

不動産投資に興味があっても投資額の大きさから実践に踏み切れない方のために、本記事では不動産に少額投資ができる方法を紹介していきます。

少額投資の定義について

不動産への少額投資には様々な形があります。格安物件への投資や、ローンを利用して少ない自己資金で投資することを不動産への少額投資ということもあるからです。

不動産といってもその価値は様々なので、安い価格で購入できる物件も存在します。また、フルローンで不動産に投資する場合は自己資金を用意しなくてもローンだけで購入できます。

そのため、本記事の不動産投資への少額投資の定義は、ローンを利用せず1万円から100万円程度の資金で不動産に投資できる方法を紹介します。

不動産への少額投資ができる3つの方法

先ほど解説した定義を踏まえて、不動産への少額投資ができる方法は3つあります。

・不動産クラウドファンディング
・REIT
・不動産小口化商品

それぞれ見ていきましょう。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングはその名の通り、不動産を対象にしたクラウドファンディングです。ある物件に出資したい複数の投資家をインターネットで募集し、集めた資金を元手に不動産投資をおこない、その利益を出資者の間で分配します。

クラウドファンディング形式であれば1口辺りの価格が安いので好きな額から不動産への投資が可能で、実際の運用はクラウドファンディングの運営者に任せられます。投資初心者も簡単に不動産への投資が実践できる方法になります。

投資額は案件にもよりますが1口1万円から投資できます。気軽に不動産投資を始めたい方は不動産投資クラウドファンディングがおすすめです。

REIT

REITは不動産投資信託とも呼ばれます。投資信託は株式や債券などに分散投資をする商品ですが、REITは不動産を対象に分散投資をおこないます。つまり、1つのREITに出資をするだけで様々な物件に投資できるということです。

日本の不動産には地震を始めとする様々な災害リスクがあります。そのため、リスクの分散を考える上で複数の物件を保有する手法は有効ですが、複数の物件を保有するためには資金が必要です。

複数の物件を保有するための資金がない方でも、不動産に対する分散投資が実現できるのがREITになります。投資額は上場しているため変動しますが、10万円程度で投資できる商品があります。複数の不動産へ投資するなら物件の管理にも手間がかかりますが、不動産クラウドファンディングと同様にREITの運用会社に管理を任せられます。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は特定の不動産を分割して複数の投資家に販売します。賃料収入などの利益は投資額に基づいて分配される仕組みです。不動産小口化商品は不動産に直接投資をするので、投資をすると不動産の保有者の1人になります。

不動産小口化商品には大きく分けて任意組合型、匿名組合型の2種類があります。任意組合型は登記事項証明書に投資家の名前が記載され、匿名組合型は匿名での投資になるので投資家の名前が掲載されません。

不動産小口化商品の投資額は不動産クラウドファンディングやREITと比較すると高く、100万円が求められる商品があります。また、不動産の共有所有となるので相続税評価額は通常の不動産投資と同様です。

不動産は相続税の評価の仕組みが特殊なので相続税対策にも利用されますが、不動産小口化商品も相続税対策に利用できます。

不動産への少額投資を始めるメリット

不動産投資初心者が上記で紹介した3つの不動産への少額投資を実践するメリットは2つあります。

・気軽に始められる
・積立投資が可能

それぞれ見ていきましょう。

気軽に始められる

投資初心者が不動産投資を始めるなら資金面の心配もありますが、不動産投資に関する勉強が必要であり、管理の手間もかかるので始めたいと考えてすぐに始めるのは難しい投資です。そのため、ある程度勉強をしてから始める場合や、不動産投資の専門家に相談をしてから始める場合がほとんどです。

不動産投資に興味を持っているのであれば、長期目線で投資先を探していることでしょう。しかし、勉強をして知識を身につけてから投資するなら、実際に投資を開始するまで期間が空いてしまいます。長期投資は早く始めるほど効果が高くなるので、準備をしている間も投資をしたほうが投資効率はよくなります。

勉強や、投資の準備をしている間に実際に少額から投資することで不動産に対する理解も深まります。少額なのでリスクも少なく、気軽に始められるのがメリットといえるでしょう。

積立投資が可能

不動産を購入するにはまとまった資金が必要になります。よって、一括投資になりやすいですが、少額からの投資であれば積立投資も可能です。

不動産クラウドファンディングであれば最初は1万円から始めて、翌月以降も1万円投資することで投資額増えていくので利益を増やせます。

ただし、少ない自己資金でローンを組んで不動産を購入し、毎月返済していくやり方であればまとまった資金が用意できない方でも不動産投資を始められるので、自己資金が用意できない人は不動産投資が始められないわけではありません。

ローンを組むことに抵抗がある方や、勉強をしてから実際の投資を始めたい方は少額の積立投資を検討しましょう。

不動産への少額投資を始める注意点

通常の不動産投資より始めやすい少額投資ですが、2つの注意点があります。

・元本が保証されていない
・高い利益率は期待できない

それぞれ詳しく解説します。

元本が保証されていない

不動産への少額投資は気軽に始めやすいですが、元本が保証された安全な投資ではありません。REITは投資信託であるため基準価額が下がれば元本割れをしてしまいます。

不動産クラウドファンディングや、不動産小口化商品は運用が上手くいかなければ賃料収入や元本が支払われない場合もあります。不動産投資全体にもいえることですが、必ずしも元本が保証され、賃料収入が発生するわけではありません。

高い利益率は期待できない

不動産への少額投資はレバレッジを効かせられないため利益率は落ちてしまいます。本来の不動産投資はローンを組み、自己資金以外の資金も活用することで高い利益を期待できる投資方法です。

高い利益率を求めるなら、少額投資よりも通常の不動産投資を選択するほうがメリットは大きいです。不動産投資で安定した不労所得を形成するなら、最終的には通常の不動産投資を始める前提で考えたほうがよいでしょう。

不動産投資を実践するなら少額から始める選択肢もある

不動産投資に対して多額の資金が必要でハードルが高いという印象を持っていた人もいたかもしれませんが、不動産投資には少額から投資する選択肢もあります。少額から不動産に投資をした経験は、実際に1人で物件を購入して不動産投資を始める場合でも活きることでしょう。

まずは気軽に不動産投資を始めたいと考えている方は、注意点も留意しながら少額投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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