不動産活用の新選択!「住宅サブスクリプション」は変革を起こすか

(画像=Pixelbliss/Shutterstock.com)

サブスクリプションというと「定額制サービス」というイメージを持っている人も多いかもしれません。サブスクリプションとしては車や洋服、音楽配信などがおなじみですが、その波が不動産の世界にも押し寄せているのです。「住宅サブスクリプション」と呼ばれるサービスが登場し定額制で各地にある住宅を利用できることから「定住以外の選択肢」として人気を集めています。

ここでは住宅サブスクリプションが人気を集めている理由と今後の不動産投資への影響について解説します。

住宅サブスクリプションとは

住宅サブスクリプションは新しい概念なので最初に概要を確認しておきましょう。毎月定額料金を支払うことで「使い放題」になるのがサブスクリプションの特徴ですが、このサービスを住宅に当てはめた形が住宅サブスクリプションです。単なる「住み放題」であれば従来の賃貸住宅と同じですが、住宅サブスクリプションではサービス事業者が提供している各地の住宅物件を自由に利用することができます。

例えば業界大手のHafH(ハフ)は、「定額で世界中住み放題」がキャッチコピーです。日本国内では東京、大阪をはじめ兵庫や静岡、石川、山口など海外にはマレーシアやベトナム、オーストラリアなどで物件が利用できます。これらの施設はいずれもゲストハウス形式になっているため、定額料金で各地を泊まり歩くことができるのです。

住宅サブスクリプションが人気を集めている理由

人が生きていくには衣食住が最低限必要ですが、住宅サブスクリプションにはこのうちの「住」について特定の場所を定めないことで「新しい生き方への提案」が含まれています。この仕組みにメリットを感じる人が増え人気を集めている理由としては以下のような背景が考えられるでしょう。

・定住をリスクと捉える人が増えている
・住宅コストの最適化
・定住しなくても仕事ができる時代になった

極めて重要な衣食住の一つである「住」が、必ずしも同じ場所でなくても良いことは、これまでになかった価値観です。

住宅サブスクリプションに期待できること

不動産オーナーにとって住宅サブスクリプションは新たな可能性を秘めています。最大のメリットは何といっても活用方法に苦慮してきた地方、過疎地などの不動産の有効活用です。「田舎暮らしをしてみたい」という人は数多くいますが、実際に思い切って定住するほどの思い入れがない人もいるのではないでしょうか。そんな人たちにとって住宅サブスクリプションは最善の選択肢となりえます。

全国的に増加している空き家の問題に対しても住宅サブスクリプションが有効な解決策となるかもしれません。

住宅サブスクリプションは不動産投資を変えるか

人気が先行している印象もある住宅サブスクリプションですが、不動産投資に対してどんな影響が考えられるのでしょうか。先ほども述べたように不動産の有効活用において新たな選択肢になることは間違いありません。特に空室が続きがちで取り扱いに困っていたような物件を所有しているオーナーにとっては新しい活用法となります。

ただし2020年の時点で始まったばかりということもあり物件の流通量も少なく「どこまでマーケットが拡大するか」は未知数です。2018年11月に株式会社野村総合研究所が公表した「日本の不動産投資2018」によると「全世帯のうち20%もの世帯が賃貸マンションに住んでいる」というデータもあります。大都市圏の立地条件の良いマンションで賃貸経営をするというビジネスモデルの優位性は圧倒的です。

一方住宅サブスクリプションはニッチビジネスなので最初から住宅サブスクリプションありきで物件を物色するのは性急といえます。住宅サブスクリプションは、「大多数の人とは違った生き方や住み方をしたい」という人のニーズを満たすサービスです。しかし依然として「人が住むには場所が定まった住居が必要でありその優位性が根本的に変わることはない」という考え方が浸透していますので、今後も状況を見定めながら見守っていく必要がありそうです。

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