不動産投資に関わる仲介業者とは?役割と失敗しない利用方法

(写真=Antonio Guillem/Shutterstock.com)

投資のみならず、自宅用の不動産の売買・賃貸でも関わってくるのが不動産仲介業者です。不動産仲介業者とよい関係を築き、密にコミュニケーションをとれるかによって、不動産投資の成否が変わってくるといえるでしょう。ここでは、仲介業者の役割や、「片手取引」「両手取引」といった言葉の意味、そして仲介業者の選び方について解説します。

仲介手数料を払って依頼する仲介業者の役割

不動産取引の場は、株式取引のような取引所ではありません。特定の物件を売りたい物件所有者と、その物件を買いたいと考えている購入希望者をマッチングさせることで、はじめて取引が成立します。しかも、マッチングしたからといってすぐに取引が行われるわけでもありません。取引が成立するまでには、両者の交渉と書類のやり取りなど複雑な手続きを経ることになります。

こうした手続きの複雑さから、売り手と買い手の間に立って売買や賃貸などの契約を取り仕切る仲介業者が生まれました。売り手や貸し手に対しては、物件の査定や価格の見積もり、広告チャネルを活用した営業活動、各種書類の作成や対応など細かな作業を担当します。買い手や借り手に対しては、物件の紹介や案内、やはり各種書類の作成や対応などをサービスとして提供をするのです。

売り手側に立って不動産の販売や営業・広告活動を行う業者が「元付」、買い手側に立って不動産の購入や調査を行う業者が「客付」です。不動産仲介業者は、元付になることも客付になることもあります。この両方の仲介業者がうまくマッチングを行うからこそ、不動産市場が円滑に回っているといってもよいでしょう。

このように、不動産仲介業者の役割は多岐にわたります。複雑な不動産投資の手続きを進めるに当たって、よほど経験豊富な投資家でない限り、不動産仲介業者の助けを借りた方が無難でしょう。

仲介業者の片手取引・両手取引とは?

仲介業者を語るうえで、片手取引と両手取引に触れないわけにはいきません。これらは、仲介業者が「売り手か買い手の片方だけを担当するのか」「両者を担当するのか」の違いを指しています。片手取引とは、「買い手側の業者=元付と売り手側の業者=客付」が別であるような取引です。売り手の依頼を受けて客付が売り出す物件の情報を提示し、買い手の依頼を受けた元付がその物件を買い手に紹介します。

売り手と買い手は売買契約を交わし、両者とも元付か客付に手数料を支払います。手数料は、賃貸物件の場合は家賃の1ヵ月分、売買物件の場合は3%+6万円+消費税が上限です。これに対し、両手取引とは一つの業者が元付と客付を兼ねることです。売り手から依頼を受けた仲介業者が、自ら買い手を見つけて契約を成立させます。

この場合、仲介業者は売り手と買い手両方から手数料を受けとることが可能です。売り手や買い手とのネットワークを豊富に持つ大手不動産会社だと、両手取引によってスピーディかつ効率的に契約をまとめられるとされています。

不動産仲介業者に依頼するメリット・デメリット

不動産仲介業者に依頼することで、不動産の購入や売却に付随する複雑な手続きや作業を任せられます。特に、税金や法律が絡む手続きは専門家に依頼したい人は多いでしょう。例えば、不動産の権利関係や近隣とのトラブルの有無の調査、重要事項説明書や契約書など法的な効力を持つ書類の作成とやり取りなど、細かい作業を専門家に依頼できるのは大きなメリットです。

また、お金に絡む手続きをお願いできるのも大きなメリットです。「不動産の価格が妥当か」をプロの目からチェックしてもらえますし、「契約成立後にお金がしっかり支払われているか」について確認するのも不動産仲介業者の役割の一つと考えられます。

不動産仲介業者に依頼するデメリットとしては、何といっても仲介手数料がかかることです。また、両手取引の場合ですと、顧客本位ではなく仲介業者の都合で売り手と買い手のマッチングが行われ、売り手や買い手にとってベストな物件を見つけられなくなるリスクがあります。

失敗しない仲介業者の選び方とは?

上記のようなデメリットを踏まえると、良心的な仲介業者とのネットワークを築くことが不動産投資の成否を分けるといっても過言ではないでしょう。現実的には自分で売り手や買い手を見つけるのはきわめて困難である以上、仲介業者への依存度は高くならざるをえません。不動産仲介業者をうまく選ぶには、インターネットや直接の相談などで地道に調べることが賢明です。

購入・賃貸の場合は、物件情報サイトから興味のある物件を見つけ、その担当である仲介業者に依頼することになります。仲介業者といっても、「賃貸物件が得意」「投資用物件が得意」など主なカバー分野が異なることもありますので、電話やホームページから直接問い合わせるとよいでしょう。売却の場合は、一括査定サイトを活用すると複数の仲介業者の比較が容易にできます。

不動産仲介業者だけでなく、担当者個人との相性も重要なポイントです。実際に話をしたり面談したりした中で、「話し方や口調、態度などが気に入らない」と感じたら別の不動産仲介業者を選んだ方がよいかもしれません。会社・個人の両方に納得する業者を選べば、その後長く付き合いを続けられる可能性もあります。不動産投資をうまく続けるには、こうした不動産仲介業者とのネットワーク構築も大切なので、ぜひ意識していきたいところです。

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