好きなお酒を資産運用の選択肢にできるワイン投資とは?

(画像=Floydine/stock.adobe.com)

お酒はスーパーマーケットなどで安い価格で購入できるものもあれば、希少価値が高くコレクションの対象となるボトルは数千万円以上の価値を持つこともあります。飲んで楽しむだけでなく、収集の楽しさもあるお酒ですが、資産運用の手段としても適しています。

特にワインは熟成期間が長いほど希少価値が上昇する商品であるため、その性質を利用して長期的に価値を高めて売却益を狙うワイン投資が注目されています。本記事ではワイン投資のやり方とおすすめの銘柄について紹介しつつ、メリットとデメリットについて解説します。

ワイン投資とは

ワインは金と同様に実物資産としての価値を持っており、年々その価値が高まることを期待して保有することをワイン投資と呼んでいます。長期的に安定した資産形成の手段として利用できるため、多くの投資家から注目されています。

日本においてワイン投資は一般的な投資方法ではありませんが、ワインの産地として有名なフランスでは、ワインを資産の一つとして取り扱っています。実際に銀行から融資で、ワインを資産として認められ、相続税がかからないといったメリットがあります。

また、2018年にニューヨークでおこなわれたオークションにおいて、1945年に生産された「ロマネ・コンティ」が45万ドル(約5,000万円)で落札され、1本のボトルとしては史上最高額を記録したケースがあります。年代物のワインは全世界の愛好家にとって収集の対象となり、希少価値の高い商品は高額で取引されています。

ワインに投資するメリット

ワインを投資対象にするメリットは主に3つあります。

・時間が経つほど希少価値を増す
・株式や債券などの価格と連動しにくい
・飲む楽しみがある

それぞれ詳しく解説します。

時間が経つほど希少価値を増す

ワインは時間と共に熟成し、その味わいは洗練されたものに変化していきます。10年物と20年物では味わいが異なり、50年以上熟成させることも可能です。古い時代に作られたワインは新たに増えることはなく、飲まれることでその数を減らしていくため、時間と共に希少性が高まります。

また、ワインの材料であるブドウは生産量や品質が年によって変わってきます。そのため、熟成年数の他にもブドウの品質によって価値が左右されます。つまり、熟成年数が長く、評価の高い年に作られたワインは希少価値が高まりやすいということです。

株式や債券などの価格と連動しにくい

ワインは、株式や債券などの伝統的な金融資産の価格変動の影響を受けにくいため、金融市場が暴落するような不況に強い資産です。伝統的な金融資産を保有している人が希少価値の高いワインを保有すれば、投資対象の分散となり、リスクの軽減につながります。また、物価が上がるほどワインなどの実物資産はその恩恵を受けやすいです。

飲む楽しみがある

コレクションや分散投資を目的に複数のワインを所有しても、思うように価格が上がらない銘柄もあるかもしれませんが、そのような銘柄も飲んで楽しむという選択肢があります。年代物のワインを収集すること自体が楽しいというコレクターの方もいるでしょう。嗜好品かつコレクションできるため、趣味の一環として楽しみながら投資できるメリットがあります。

ワインに投資するデメリット

一方で、ワインに投資するデメリットは3つあります。

・適切に保管するのが難しい
・流動性が低いため売却しにくい
・物理的な破損・盗難のリスクがある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

適切に保管するのが難しい

ワインはとても壊れやすいお酒のため、保管の難易度が高いです。自宅で適切に保管する場合は、家庭用のワインセラーなどを購入するコストや管理にも時間と手間がかかります。

そのため、多くのワイン投資家は専門家のセラーに預けて管理を委託しています。管理費や手数料がかかりますが、適切に保管できなければワインを台無しにしてしまうリスクもあるので、専門家に預けたほうが安全といえるでしょう。

流動性が低いため売却しにくい

ワインは熟成により価値が高まっても買い手が見つからなければ売却することができません。ワインに関わらず、多くの実物資産において出口戦略を考える必要があります。株式のようにすぐに現金化できないため、短期投資には向きません。流動性の低さからすぐに現金が欲しい場合でも売却が間に合わない可能性があるため注意しましょう。

物理的な破損・盗難のリスクがある

ワインは災害などによって瓶が破損すれば無価値になり、持ち運びできるサイズであるため盗難の危険性もあります。専門家のセラーに預けている場合でも、大規模な災害に巻き込まれるケースや、盗まれない絶対の保証はないためリスクは存在します。ワインは実物遺産の中でもデリケートであり、破損する危険性もあるので、保管や持ち運びには細心の注意が必要です。

ワイン投資のやり方

ワイン投資のやり方は大きく分けて3つの手順に分けることができます。

1.投資用のワインを購入する
2.適切な状態でワインの保管を続ける
3.ワインを売却する

投資用ワインの購入ですが、店などで購入して熟成させたとしても商品価値の信頼性を担保するのは難しいでしょう。特にワインはさまざまな要因で劣化するため、適切な状態で管理されたことを証明するのはワインを売却する上でも重要です。

基本的には、ワインインポーターを通して投資用ワインを購入し、保管から売却まで仲介してもらうのが理想です。また、インポーターを通して保管すると保管料の内訳に保険がかかっている場合があるので、破損した際に補償を受けられます。手数料や保管料はかかりますが、個人でやるならそれ以上に手間と時間がかかるので、インポーターを利用してワインを投資することをおすすめします。

ワイン投資におすすめの銘柄とは?

ワイン投資のおすすめ銘柄は、ボルドーワインの格付けの中でも一級に分類される最高級ワインである5大シャトーです。

・シャトー・ラフィット・ロスシルド
・シャトー・マルゴー
・シャトー・ラトゥール
・シャトー・オー・ブリオン
・シャトー・ムートン・ロスシルド

4つのシャトーは、1855年のパリ万国博覧会における格付けから第一級を維持し続け、1973年にシャトー・ムートン・ロスシルドが第二級から第一級に昇格したことで5大シャトーと呼ばれるようになりました。

ワインの価格は銘柄の格と生産年で決まるため、5大シャトーのように高級ワインとして知名度が高く、市場価格が安定していることから投資しやすいのです。ワイン投資で銘柄に迷っている方は、最高級の格を維持し続けている5大シャトーから選びましょう。

実物資産も含めて資産運用の選択肢を広げる

株式や債券などの伝統的な金融資産に投資するだけでは、社会情勢などの影響で金融市場が暴落した際に自身の資産を守れません。このような状況に対して備えるためには、金融市場の価格変動に連動しにくい実物資産を保有することが重要です。

投資対象になる実物資産はワインも含めて多く存在しているので、自分が興味のある分野から見識を深めていくのがおすすめです。趣味であっても投資につながることは多いので、お酒が好きな方はワイン投資も資産運用の選択肢に加えてみましょう。

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