最近見聞きするようになった「メタバース」とは?投資家目線で解説

(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

最近、「メタバース」という言葉を見聞きすることが多くなったとお感じではないでしょうか。GAFAの一角であるFacebookが「Meta」という社名に変更しましたが、これもメタバースの「メタ」に由来した名称で、今後はMetaという社名でメタバース事業に注力していく予定です。

では、その「メタ」または「メタバース」とは一体何なのでしょうか。投資家や投資に興味をお持ちの方は、大きなお金が動く世界であるとのイメージをお持ちだと思います。しかし、具体的にどうお金が動いて、投資家としてどう利益につなげていくのかがイマイチわからないとお感じの方も多いことでしょう。

そこで今回は、話題のメタバースについて基本から注目される理由、投資家が利益につなげていく方法について解説します。

メタバースとは?

メタバースとは、ネット上に作られた仮想空間上でのサービスを指す造語です。「メタ=Meta」は「超越」を意味する言葉で、「バース=verse」は宇宙や世界を意味するUniverseの後半部分を取ったものです。それを組み合わせてMetaverseとなりました。

疑似的な3D空間に仮想都市のようなものを作り、そこで自分の分身となるキャラクターを生活させたりゲームに参加したりといった楽しみ方ができます。オンラインゲームはその典型例で、ゲーム世界の中に自分のキャラクターを住まわせてゲームに参加し、目的達成のためにプレイをします。オンラインゲームが登場した当時はメタバースという言葉がなかったのでそう呼ばれることはありませんでしたが、当時と比べて大きく進化したオンラインゲームはこれからもメタバースの中核的サービスとなっていくでしょう。

「セカンドライフ」や「マインクラフト」、「どうぶつの森」などのサービスやゲームはいずれも仮想空間に自分のキャラクターや作品を置いて楽しめる仕組みで、これらはいずれもメタバースに分類できます。

現在注目されているメタバースはこれらをさらに進化させた仕組みを持っており、従来のゲーム業界という枠だけにとらわれない大きなビジネスチャンスをもたらしていることから、さまざまな業界から熱い視線が注がれています。それではこうしたオンラインサービスと現在注目されているメタバースには、どんな違いがあるのでしょうか。

なぜ今、メタバースが注目されるのか

従来の仮想空間サービスはいずれも中央集権的なサーバーがあり、そこでサービスが提供されてきました。オンラインRPGやスマホゲームなど、この仕組みを持っているサービスは数えきれないほどあります。

これに対して最近注目されているメタバースは、暗号資産のブロックチェーン技術を応用することで分散型ネットワークを構築し、中央集権的なサーバーを介することなくサービスが提供されています。暗号資産はブロックチェーンに取引情報を記録し、それを分散型ネットワークで共有することで改ざんを防ぎ、また中央集権的なサーバーではなく分散型ネットワークなのでサーバーダウンなどの問題を解消しています。

メタバースはこの仕組みを応用し、分散型ネットワーク上に仮想空間を作り出しています。これによってメタバース内で行われた行動や取引などはすべてブロックチェーンに記録され、改ざんなどの不正行為を防ぐことに成功しています。メタバースの中に土地やアイテムなど固有の財産を持つことができますが、これらもブロックチェーンの技術によってデジタル資産の権利が守られています。

デジタル作品や資産に一点物の価値を与えて偽造を防止するNFTという技術がありますが、メタバースでは多くの資産がNFTとして流通しています。

単に画面上に映し出されるだけでなく、VRによって参加者自らがメタバースの仮想世界に入ったり、そこを歩いたりして行動をすることができるようになっているのも、技術的進歩によってもたらされたメタバースの特徴です。

すでにある有名なメタバース

メタバースの中ですでに多くのユーザーを獲得して人気となっているサービスを2つ紹介します。

・ディセントラランド(Decentraland)

VRプラットフォームとして高い知名度をもつメタバースです。主要な暗号資産であるイーサリアムのブロックチェーンを利用して仮想空間を作り出し、そこでMANAという専用の暗号資産が通貨として流通しています。ディセントラランドの中には土地があり、この土地は資産として売買することが可能です。メタバース内の土地は一点物のデジタル資産なのでNFTとして流通しているのも、暗号資産の仕組みをうまく活用したメタバースの一例といえます。

・エンジンプラットフォーム

オンラインゲームのためのプラットフォームとして開発されており、すでに多くのゲームがエンジンプラットフォーム上で稼働しています。上記のディセントラランドと同様に、イーサリアムの技術が応用されています。
通常、オンラインゲームの中で持つことができるアイテムやお金はそれぞれのゲーム内だけでしか使えませんが、エンジンプラットフォーム上のゲームであれば横断的にデジタル資産を移動や売買することができます。その際の基軸通貨はエンジンコインで、エンジンプラットフォーム内でのアイテム売買に使う実需もあって暗号資産市場では高値がついたこともありました。

メタバースでの「稼ぎ方」

最後に、メタバースでの「稼ぎ方」についても解説しておきましょう。その方法は、主に3つあります。

1.それぞれのメタバースで流通しているトークンを売買して利益を狙う

ディセントラランドのMANAやエンジンプラットフォームのエンジンコインなど、それぞれのメタバースで流通している基軸通貨が、暗号資産取引所で取引されています。日本国内の取引所には未上場ですが、バイナンスなど海外の大手取引所では取り扱いがあります。安い時に買って高くなったら売るというのは株やFXなどと同じ利益構造なので、メタバースへの注目度やポジティブなニュースに反応して値上がりする暗号資産を持っておくと、思いもしない大きな利益を手にすることができるかもしれません。

2.メタバース内でゲームのプレイなどによって稼ぐ

メタバースはもうひとつの社会があるといってもよいほど、現実世界と似た仮想世界が再現されています。その中ではゲームのプレイやアイテムの売買などによってゲーム内のお金を稼ぐことができます。それぞれのメタバース内で稼いだ暗号資産を取引所で売れば日本円や米ドルなど法定通貨と交換できるため、これを収入源にすることもできます。

3.メタバース関連銘柄に投資する

先ほどまでの「稼ぎ方」はいずれも暗号資産を稼ぐことがベースになっていますが、3つめの方法は株式投資です。メタバースに関連する銘柄は今後、メタバースの成長によって株価が上昇する可能性があります。そういった銘柄を買っておいて値上がりに期待する投資にも妙味があります。
銘柄としては社名をFacebookからMetaに変更するほどメタバース事業を重視している「メタ」をはじめ、自社のゲームプラットフォームをメタバース化させると表明しているマイクロソフト、さらにはメタバースの仮想空間をハードウェア的に支える半導体メーカーとして知られるエヌビディアなどが有望です。
国内にもVR機器の開発・販売を手がけるソニーやゲーム業界の任天堂、グリー、カプコンなども有望銘柄といえます。
メタバースへの注目度はとても高くなっているのですでに株価が高止まりしている銘柄も少なくありませんが、今後さらに意外な企業がメタバース関連銘柄の仲間入りをすることで、株価が大きく上昇することが期待されます。

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