先行き不透明な今だからこそ「資産株」に着目しよう!増配、優待も

(画像=kai/stock.adobe.com)

新型コロナウイルスの影響から日本経済が立ち直るには数年かかると言われており、株式市場では業績による選別投資が始まる可能性があります。そこで、時代に左右されず安定した業績で増配や株主優待を続ける「資産株」に着目してみてはいかがでしょうか。

資産株の基本は安定した業績と高配当

資産株とは増配と長期的な株価の上昇で、「保有しているだけで資産価値が高くなる株」のことです。それを実現するためには、安定した業績と高配当政策が必要です。資産株投資では基本的に売却はしないため、リーマンショックのような大暴落があっても損失を出すことはありません。

日本株で連続増配年数20年以上の銘柄の、リーマンショック時と現在の株価を比較すると長期保有の優位性がわかります。

リーマンショックは2008年9月15日に起きましたが、以下の表のように資産株もその影響を受けています。しかし、そこで売却せず現在まで保有していた場合は、すべての銘柄が大幅な上昇率を記録しています。

また買値は変わらないため、増配とともに年々配当利回りも高くなっていきます。ただし、「暴落しても、急騰しても売らない」という強い意志がないと保有を続けられないことが唯一のデメリットと言えます。

資産株の株価推移(終値) A:リーマンショック前 B:リーマンショックの1ヵ月後 C:現在株価

米国には歴史的な資産株がある

米国では25年以上連続して増配している銘柄を「配当貴族銘柄」、同じく50年以上の銘柄を「配当王銘柄」と呼んでいます。例えば、世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が保有していることで知られるコカ・コーラは、58年連続増配中です。

連続増配株は毎年配当金が増えるうえに、受け取った配当金を再投資に回せば株数も増え、資産は雪だるま式に増えていきます。米国では同社を含め27社が、50年以上連続増配を続ける配当王の地位を維持しています。

「東証マネ部」の調査によれば、リーマンショック時に米国の「S&P500指数」が41.8%下落したのに対し、25年以上連続増配銘柄に絞った「S&P500配当貴族指数」は35.3%の下落に留まっています。配当が株価を下支えすることを物語るデータと言えるでしょう。

ずっと持っていたい株主優待銘柄

株主優待銘柄を資産株として保有している投資家も多いでしょう。魅力的な株主優待は、株価の下支え要因にもなります。

代表的な人気優待銘柄である日本マクドナルドホールディングス(東証ジャスダック・2702)の株主優待は、100株の保有でバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの無料引換券がセットになったシート6枚分が贈呈されます。500株以上なら30枚分のシートがもらえるため、圧倒的お得感から手放す人が少なく、株価も安定しています。

その人気はコロナショックで市場が大暴落した時期も、5,000円台の株価が4,470円(2020年3月13日終値)までしか下落しなかったことからもわかります。その後、株価は5,680円(2020年5月26日終値)の年初来高値まで上昇しています。優待銘柄の中でも、特にずっと持っていたい資産株と言えるでしょう。

連続増配と株主優待の合わせ技銘柄も

連続増配と、魅力的な株主優待の合わせ技を使える銘柄もあります。通信大手のKDDI(東証1部・9433)は、18年連続増配を継続中であることに加え、100株保有の株主に3,000円相当のギフトカタログを贈呈しています。しかも、5年以上継続保有の株主は100株保有で5,000円相当にグレードアップされます。

配当と優待で長く持つほどインカムゲインが向上する仕組みになっているため、資産株として保有するのにふさわしい銘柄と言えます。

資産株投資の魅力とメリットについて見てきましたが、資産株は長く保有しないとその効果を得にくいため、根気のいる投資法と言えます。企業の社風が気に入ったとか、長く持っていたい株主優待があるなど、自分の基準に合った銘柄を選ぶことが、長続きする秘訣かもしれません。

※この記事は2020年6月1日時点の情報をもとに構成しています。記事中にあげた銘柄は一例であり、投資を推奨するものではありません。

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