新社会人が資産運用する方法とは?

(写真=milatas/Shutterstock.com)

新社会人になると、これまでとは大きく生活習慣が変わります。仕事もプライベートも、学生時代と異なる意識で取り組むことが重要です。その取り組みの一つとしておすすめなのが、資産運用になります。どうしてもお金持ちだけがしているイメージのある資産運用ですが、実は毎月数百円から始めることも可能です。そこで、この記事では新社会人から資産運用を始めるメリットや方法について解説します。

新社会人が資産運用を始める3つのメリット

資産運用は長期的な視野で取り組むべきだといわれます。なぜなら、低リスク・低リターンを何年も何十年も続けることによって、老後の不安のないほどの資産がたまりやすくなるからです。しかし、そうであれば「新社会人から始めなくてもいい」「もう少し給料が上がってから」と考える人も少なくないでしょう。それでも、新社会人から資産運用を始めるべきです。資産運用のメリットは、大きく分けて3つあります。

1つ目は「支出をコントロールしようという意識が生まれること」です。生活の激変する新社会人時代は、何かと思わぬ出費がかさむ時期でもあります。資産運用を始めると、自ずと資産額や支出の目標設定を行うようになるでしょう。目標から逆算して、日々の生活を送るようになりますから、支出をコントロールする意識が生まれるわけです。ただ、「欲しいものや必要なものを買う」という意識でいると、なかなか貯金ができません。

2つ目は「貯蓄習慣が身につくこと」です。支出のコントロールは、貯蓄習慣につながります。入ってくるお金は一定ですから、支出を一定程度に収めることができれば、余った金額を貯蓄できます。財形や定期預金などを利用して貯金分を天引きしてもいいですね。貯蓄習慣が若いうちに身につくと、年を経て給料が上がったときに一気に資産が増加します。

最後は「経済や社会の動きに敏感になること」です。もちろん、本来は世の中の動きに敏感でないと仕事における業務能力の向上にはつながりにくいでしょう。しかし、現実問題として多忙な日々を過ごしていると、経済や社会のような「自分の身に直接は関係してこない出来事への関心」が低くなってしまうことがあります。

そのため、資産運用を少しでも開始することで、株価や政治など日々のニュースが自分の資産に絡んでくる状態を作り出すのです。世の中のダイナミクスに自分が関わっているような感覚を味わえます。このように、新社会人のうちから資産運用にたずさわると、資産そのもの以上に自分自身への投資になるのです。

新社会人で資産運用するなら分散投資+積立投資

それでは、新社会人はどのような資産運用を始めればよいのでしょうか。考え方として大事なのは、「分散投資」と「積立投資」を心がけることです。分散投資とは、複数の金融商品や地域、時期など分散してお金を投資することです。たとえば、株式や債券の場合は金融商品基準の分散投資、日本株式と米国株式は地域基準の分散投資を心がけます。商品購入のタイミングを「毎月第3月曜日」など決めることは時間基準の分散投資となります。

分散投資することで、リスクを分散できます。複数の商品を購入していれば、そのうち一つが暴落してもダメージを抑えられるわけです。もちろん、購入したすべての商品が暴落してしまえばリスク分散にはなりませんから、購入する商品の種類はよく吟味して、値動きができるだけ異なるようなものを選ぶのが無難でしょう。

自分で選ぶのが難しいなら、投資信託という商品を選択することもよいでしょう。なぜなら、ファンドにお金を出せば、後はファンドを運用するプロがコンセプトに沿った分散投資を行ってくれるからです。積立投資は、分散投資のタイプのひとつといえます。分散投資のタイプを3つご紹介しましたが、このうち「時間基準の分散投資」が積立投資です。毎月、あるいは毎週など時期を決めて一定の金額を購入し続けます。

当然、価格の値動きがありますので、同じ金額を投じても変える数量は毎回異なります。しかし、買い付けを続けていくと、価格の上下が平準化され、一定の範囲に落ち着いていきます。この買い付け方法は「ドルコスト平均法」と言い、立派な投資法として推進されているものです。積立投資のメリットは、管理が楽な点でしょう。買い付ける金額と商品を最初に設定すれば、あとは自動的に取引が行われます。多忙な社会人でも、手間をそれほどかけることなく資産運用が続けられます。

新社会人から始めたいつみたてNISA

それでは、分散投資と積立投資を実現するにはどうすればよいのでしょうか。最も分かりやすい方法は、2018年から開始された「つみたてNISA」を活用することです。これは、まさに20代・30代の若者をターゲットとして、長期的な視野で積立投資に取り組んでもらいたいという金融庁の意向で作られた制度です。

つみたてNISAは、年間40万円までの投資分に対する利益に税金がかからない(非課税)という優遇措置が設けられています。本来、株式や投資信託などを購入して利益が出ると、税金を払わなければいけません。つみたてNISAですと税金がかかりませんので、利益が出たら運用益を効率よく再投資することが可能になるのです。

つみたてNISAは、最大で20年間続けられます。つまり、最大で800万円(40万円×20年)を利益非課税で運用できるのです。始め方も簡単で、金融機関に申し込むだけで始められます。もちろん、余裕がなければ積み立てる金額を下げても構いませんし、積み立てを中断しても構いません。始めやすく続けやすいという点で、資産運用初心者の新社会人にうってつけの制度といえるでしょう。

新社会人からこつこつと資産運用を継続することで、資産増え方も変わってきます。また、経済や社会に敏感になるなど、社会人としての自分の成長にもつながり、自己投資という意味でもおすすめです。いきなり大きなお金をつぎこむ必要はありませんから、ぜひ金融機関に問い合わせて資産運用を始めてみることをおすすめします。

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