最近よく聞くCFDとは?CFDを知ると資産形成の選択肢が大きく広がる

(画像=Westlight/stock.adobe.com)

近年、投資界隈でCFDが取り上げられることが多くなりました。CFD自体は以前からあるものですが、その使い勝手のよさや投資効率の高さゆえに人気が高まっています。

あまり知られていませんが、実はFX(外国為替証拠金取引)もCFDの一種です。なぜFXがCFDの一種といえるのかについては、後述します。

CFDを活用すると株価指数や資源、食糧などさまざまなものを投資対象にすることができます。その他にも取引時間の長さや売りエントリーが不利にならないことなどメリットが多く、投資の幅を広げる意味でもCFDを知っておく意義は大きいといえます。

そこで本記事では最近よく聞くCFDについて、仕組みやメリット、リスク、始める方法などについて解説します。

CFD(差金決済取引)とは?

CFDは「Contract For Difference」を略した言葉で、日本語では「差金決済取引」と訳されています。ここでいう差金決済というのは、投資を始めた時と終わった時の価格差を決済することを意味しています。あるCFD商品を買う取引をするのであれば、買ったCFD商品を売って決済することで1回の投資が終了します。買った時よりも高く売れれば利益、逆に売った時の価格が安ければ損失が確定します。

CFDにはさまざまな投資商品がありますが、これらの商品にはすべて参照原資産があります。例えば株価指数である日経平均株価のCFDであれば、実際の日経平均株価が参照原資産となり、日経平均株価のCFDも本家と価格が連動しています。しかしCFDはあくまでも差金決済取引であり、実際に日経平均株価に投資をしているわけではありません。

日経平均株価に投資するのであれば同指数と連動するETFや投資信託を買えばよいのでは?と思われるかもしれませんが、CFDには多くのメリットがあるので、そのメリットについては後述します。

冒頭でFXもCFDの一部であると述べたのは、FXも世界各国の通貨を参照原資産とした差金決済取引であり、実際に通貨の売買をしているわけではないからです。

CFDではあらゆるものに投資ができる

先ほど触れた日経平均株価などの株価指数や貴金属、エネルギー資源、食糧、外国の個別株など、CFDを取り扱っている証券会社には実に多くの商品があります。

株価指数には日経平均株価に加えてTOPIXや米国のNYダウ平均、S&P500、ナスダック100指数などもあり、多くの証券会社で取引可能です。少々変わったものとしては、恐怖指数と呼ばれるVIX指数をCFDで取引することもできます。

こんなにある、CFDのメリット

CFDの人気が高まっているのは、とてもメリットが多いからです。CFDの主なメリットを、個別に解説しましょう。

あらゆるものに投資ができる

理論上は、価格変動がある参照原資産であれば何でもCFD化することができます。CFDを取り扱っている証券会社の中にはバラエティ豊かな商品をラインナップしているところもあるので、世界中のあらゆるものを投資対象にすることが可能です。

レバレッジをきかせられる

レバレッジとは、少ない証拠金で大きな金額の運用ができる仕組みのことです。株の信用取引でも約3.3倍までレバレッジをきかせることができますが、CFDでは5倍や10倍、20倍といったレバレッジをきかせることができます。

このレバレッジを活用することにより投資効率を高め、少ない資金でも本格的な投資ができるようになります。

24時間取引ができる

株であれば取引ができるのは証券取引所の取引時間のみですが、CFDであれば平日の24時間いつでも取引が可能です。東証の取引時間は平日の9時~11時30分と、12時30分~15時です。昼間に仕事がある人は勤務時間と重複する可能性が高く、リアルタイムで取引ができないこともあるでしょう。

その点、CFDであれば夜間も取引が可能なので仕事が終わった後の時間帯にリアルタイム取引をすることも可能です。

買いと売りの条件が同じ

価格が上がりそうな時には買いからのエントリーが有効ですが、その逆に価格が下がりそうな時には売りからのエントリーが有効になります。しかし、投資商品によっては買いと売りの条件が異なることがあります。

株の現物を買う場合にかかるコストは通常の手数料だけですが、売りからエントリーする場合は信用取引の空売りをする必要があります。空売りでは株を借りるコストがかかるため、買いと同条件というわけにはいきません。

CFDは買いと売りの条件が同じなので、特に売りからのエントリーをしたい場合にメリットが大きくなります。

取引コストが安い

多くの証券会社で、CFDは取引手数料が無料もしくは安い手数料体系になっています。

それでは無料の証券会社では取引手数料が全くないのかというと、そうではありません。CFDでは買値と売値という2つの価格が提示されており、この両価格にはわずかな差があります。この差はスプレッドと呼ばれ、これがCFDの実質的な手数料です。現物取引と比べるとスプレッドによるコスト負担は安いので、取引コストの安さもメリットの1つです。

知っておくべきCFDのリスク

とてもメリットが多いCFDですが、その一方でCFD特有のリスクもあります。CFD取引を始めるのにあたって留意しておくべき2つのリスクについて解説します。

ロスカットの可能性

CFDには、ロスカットの概念があります。CFDは運用額の一部を証拠金とすることでレバレッジをかけた投資が可能になるのがメリットですが、相場が逆行(マイナスの方向に進むこと)して含み損が大きくなってしまい、含み損額が証拠金を上回ってしまうと証拠金が枯渇し、強制ロスカットになってしまいます。

強制ロスカットになると保有しているポジション(建玉)はすべて決済され、損失が確定します。意図しないポジションの決済で大きな損失を出すことになるので、CFD取引ではロスカットにならないように資金管理をすることがとても重要です。

ポジションを保有するのに必要な証拠金だけを入金してCFD取引をするのはリスクが高いので、必要証拠金の数倍規模の資金を入れておいて余裕を持たせておくのが有効です。

レバレッジを高くするとリスクも高くなる

CFDのレバレッジは投資効率を高めるために役立つ仕組みですが、レバレッジを高くするとそれに比例してリスクも高まることを留意しておいてください。

例えばレバレッジ10倍でポジションを保有するということは、必要になる証拠金は運用額の10分の1です。10分の1の証拠金でポジションを持つことができるため、少ない金額で投資をしているように見えますが、「証拠金の10倍の運用をしている」ことに変わりはなく、運用額が大きくなれば値動きによる損益も大きくなります。わずかな証拠金だけで投資ができるからとポジションを多く持ちすぎると実効レバレッジが高くなり、思わぬ大損をしてしまう恐れがあります。

CFD投資を始める方法

CFD投資を始める方法は、とても簡単です。CFDを取り扱っている証券会社に口座を開設し、その口座に必要な資金を入金してCFD買う、もしくは売るだけです。日本の証券会社であれば「GMOクリック証券」「岡三オンライン」「楽天証券」などが有名です。外資系では「IG証券」「サクソバンク証券」などの証券会社が有名でしょう。

CFDは証券会社によって商品のラインナップや手数料体系が大きく異なるため、複数の証券会社でお試し程度にCFD取引をしてみてから本格的に使用する証券会社を決めてもよいかもしれません。

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